卒論の提出まであと1ヶ月しかない。。。今から間に合わせるにはどうしたらいいんだろう?
卒論が全然書き終わらない。。。無事に卒業できるのかな。。。?
こんな悩みを解決します。
この記事の著者について
- 20代サラリーマン
- 国公立の理系院卒
- 研究・卒論への取り組み姿勢:不真面目
卒論とは
卒論が書けないと卒業できない?
卒論とは、大学や大学院での研究の成果をまとめた論文のことです。
すべての学生に卒論のテーマが与えられており、学生はそのテーマにしたがって日々研究活動をします。
ほとんどの大学では卒業の条件に卒論の提出があり、研究成果をまとめた卒論が大学に受理されることで晴れて卒業することができます。
裏を返すと、卒論が大学に受理されなければ卒業できないことになります。
卒業できないと大学を留年あるいは退学するだけでなく、内定をもらっていた会社へも入社できなくなるなど人生設計が大きく狂ってしまいます。
ですので、なんとしても卒論を受け取ってもらう必要があります。
卒業できない卒論 = ボリュームが少ない
ではどんな卒論だと受理されないのか?
それは、ボリュームの少ないうすーい論文です。
たとえば原稿用紙数枚分しか文字量がないと、明らかに研究量が少ないのがわかりますよね。
学生は1年や2年を研究に費やすのですから、まじめに研究していたとすると卒論の量はそれなりに多くなるはず。
にもかかわらず薄い論文を提出すると、
「こいつは全然研究していなかったんだな。こんな不真面目な学生を卒業させては我が校の恥だ。卒業させるわけにはいかない。」
と判断される恐れがあります。
私が「卒業できないよ」と教授に言われた理由
私も大学院の卒業を控えていたころ、全く卒論を書かなかったため、担当教授から
「君、このままじゃ卒業できないよ」
と言われていました。
なぜ教授から卒業できないと脅されたかというと、全然研究をしていなかったためです。
毎日大学には行くものの、研究室の中でゲームをするか、同期や後輩と一緒にサッカーやバスケで遊んでいました。
今振り返ってもめちゃめちゃ楽しい研究室ライフを送っていたわけですが、研究にほとんど時間を割いていなかったので、卒論に書けるような成果ももちろんありません。
これでは卒業できなくても文句は言えません。
しかし大学を卒業せず、中退してしまうのは絶対に避けなければなりません。
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【実体験】大学は絶対に卒業するべき5つの理由!中退した人の末路は?
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なんとしても短期間で卒論を完成させる必要がありました。
卒論を1ヶ月で書く方法
卒業を脅されはしたもののその一言で火が付いた私は、12月から猛烈に卒論を書き始めました。
その結果、1月の卒論発表に間に合って卒論も受理され、無事に卒業できました。1ヶ月で卒論をゼロから書き上げるのは不可能ではないのです。
しかし普通にとりかかっては確実に間に合いません。
1ヶ月で完成させるなら、ポイントを絞って書く必要があります。
私は普通に卒論を書き始めても1ヶ月では間に合わないことを悟ったため、とりあえず2つのポイントに絞って卒論を書きました。
そのポイントとは、以下の2つです。
- データを大量に集める
- 「考察」以外はボリューム重視
順に解説します。
ポイント① 「実験結果」を大量に集める
まずは実験結果、すなわち「データ」を大量に集めること。
具体的には、グラフだったり解析データだったり写真といった、成果物のことです。
なぜ大量の実験結果が重要かというと、
実験結果の量=実験に費やした工数
と見なされるから。
大量の成果物があれば、「この学生はまじめに努力したのだ」と評価されやすいです。
大学みたいな旧態依然とした組織では、結果よりも過程を重視する風潮が抜けきっていないためですね。
つまり実験結果は、
質よりも量が重要
なのです。
間違っても
ちゃんと実験手順を立てて実験装置の予約をして、、、卒論提出までには世界を驚かせるグラフが1つ完成するはずだ!
など悠長なことを言ってはいけません。詰み筋です。
卒業だけに焦点を当てるなら、
世界を驚かせるほどの革新的なグラフ1つ
より、
ゴミみたいなグラフ10個
のほうが圧倒的に大事。
卒業したいあなたがやるべきなのは、とにかく考えずに手を動かし、一心不乱に実験結果を集めること。
そしてゲットしたデータはすべて卒論に盛り込んでください。
ポイント② 「考察」以外はボリューム重視
実験結果を集めたら本文を書きます。このとき、「考察」の章以外はひたすらボリューム重視で文章を入れていきます。
具体的には、「考察以外の章」とは
- 緒言
- 原理
- 実験方法
- 実験結果
- まとめ
- 参考文献
のことです。
なぜこれらの章をボリューム重視で書くかというと、ぶっちゃけ書いてある中身は全然重要ではないからです。
卒論で重要なのは、実験結果の量と考察の正確さのみ。
他は飾りでしかなく、卒論審査の際にはほとんど評価の対象になりません。
だったらこの飾りの章はむしろ、少し書くだけで済むんじゃないの?
と思われるかもしれません。しかしそう簡単な話でもありません。
卒論にはもう一つの評価の尺度があり、卒論全体のボリューム、言い換えると卒論全体のページ数は評価の対象なのです。
具体的に言うと、ページ数が少なすぎる卒論は受理される確率が大きく下がります。
なぜなら上記の理由と被りますが、大学が「この学生は頑張ったんだ。卒業させてあげよう」と思ってくれるのは、結果の中身ではなく過程の量だからです。
もしこの飾りの章たちのボリュームが少ないと、実験結果と考察で大量の文章を書く必要がありますが、卒論提出が間に合うかどうかの瀬戸際にいるあなたには不可能でしょう。考察が一番書くのが大変なのですから。
つまり、
卒論全体のボリュームは重要。しかし肝である「実験結果」と「考察」では文章量を稼げない。だったら飾りで思いっきりページ数を稼いでしまう
という作戦です。
具体的な方法をご紹介します。
①緒言
緒言とは背景のことです。
「○○は古くより△△といった製品に使用されており、、、」とか自由になんでもかけるので、一番の稼ぎどころ。
緒言は卒論の導入なので、ここでムダなことをそれっぽく冗長に語ることができれば、「なんかこの卒論すごそうだ」と思わせることができます。
緒言は自由度が高いので、自分が書きやすいことをひたすら引き延ばして書いてもよいです。
②原理
卒論では専門的な話をさらに深堀していくため、読み進めるためには前提知識が必要になります。
その前提知識を紹介するのがこの「原理」の章。
ここではあなたの卒論で使用する数式などを書いていくのですが、教科書とか参考文献に書いてある内容をズラーっと書いていくだけでokです。
原理の章では過去の研究者たちが残した軌跡をひたすらたどって紹介するだけなので、めちゃめちゃボリュームを稼ぎやすくてオススメです。
もちろんただのコピペはNGです。正しく引用してください。
③実験方法
ここからは緒言や原理と違って、自分が実際にやったことしか書けないません。ですので無限に文章量を増やすことはできません。
しかしこの実験方法の章も工夫できます。
どういうことかというと、実験方法の章をさらに細かく分類し、
- 実験装置
- 実験手順
に分けるのです。
こうすることで実験装置と実験手順それぞれについて、多くの文章を書く権利を得られます。
もしひとまとめにしてそれぞれについて膨大な説明をすると、長すぎるという印象を与えてしまいそうですよね。
しかし細かく分けて別の章として立てることで、それぞれの章で延々と語っても、読む側に違和感が生じにくいんですよ。
まあ確かに涙ぐましい努力かもしれませんが、ガチでピンチなあなたはなりふり構っていられないはず。
少しでも卒業できる可能性が増えるなら、絶対にやった方がいいです。
理系のくせにめちゃめちゃ感覚頼みですが。
④実験結果
実験結果はデータを並べる場所なので、文章をムダにたくさん書くという作業はできません。
そのかわり、上の章で紹介した通り、実験結果そのものを大量に集めてください。
⑤まとめ
まとめの章は名前の通り「まとめ」なので、冗長な文章は書けません。
しかもがんばって引き延ばしたところでたかが知れています。
まとめに力を割くのは非効率なのでやめましょう。
⑥参考文献
参考文献はできるかぎりたくさん使ってください。
我々も字数稼ぎに使いたいですが、教授側も参考文献を多く引用している論文を喜びます。
なぜなら論文の説得力が増すから。
あなたがいかに冴えない研究をしていても、参考文献として引用した先人たちのパワーを借りることで、それなりに価値のありそうな研究に化けるからです。
指導教授によっては、「参考文献を最低〇〇件は引用すること」という条件を課している人もいるほどです。
参考文献を引用しやすい章は、主に緒言や原理になります。
緒言や原理では思いっきり大量の文章を書き、そのなかに大量の引用を入れてください。
参考文献が多いと、卒論に急に締まりが出てかっこよくなります。
まとめ
いかがでしょうか。本記事では、ゼロから1ヶ月で卒論を書き終えるための方法を徹底解説しました。
本記事で紹介したことに重点を置いて卒論を書ききると、それなりのものが出来上がるはずです。そしてそれなりの卒論は、中身がどうであろうとほぼほぼ受理されます。
それでもまだ卒業できるか心配だという方は、こちらの記事を読んでください。卒論の質以外ところで、あなたは卒業させようとする力が働くのです。
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とはいえ何もしないで卒業できるわけではもちろんありません。そのためにこの記事の内容に従って卒論を書いてみてください。
そして4月から始まる新生活の準備に取り掛かっちゃってください!