大学に行ってるけど時間の無駄な気がしてきたなあ。辞めた方が時間を有意義に使えるよ。。。
大学を卒業するハードル高くない?卒論なんて書ける気がしない。。。
こんな悩みにお答えします。
この記事の著者について
- 20代サラリーマン
- 国公立の理系大学・大学院卒
- 研究・卒論への取り組み姿勢:不真面目
結論:大学は絶対に卒業しろ
どんな事情があれ、大学に入学したら絶対に卒業してください。
大学の中退はけっこうマイナスが大きく、なんなら高卒で社会に出たほうが良かったということにもなりかねません。
大学を絶対に卒業すべき理由は以下です。
- 就活で不利になる
- 内定が取り消しになる
- 会社内での昇格が遅い
- 親戚、友人の目が痛い
- 一生自分に付きまとう
順に解説します。
大学を絶対に卒業すべき5つの理由
①就活で不利になる
大学を卒業できないと就活で不利になります。
理由:就活では学歴が重要だから
同じ大卒の中でも、東大京大とFラン大学を比べても就活の難易度は全然違います。
それが大卒か高卒かという比較になると、もっと大きな差があります。
もちろん、学歴を一切重視しない企業もあれば、学歴がなくても優秀な人もいるでしょう。
しかし今の日本企業にとっては、従順で個性はないけど言われたことはやれる人間を採用する方が都合がよく、そういう人ほど学歴が高い傾向にあります。
なので今の日本企業は高学歴の学生を採用した方が、低リスクなのです。
悲しい現実ですが、高卒の求人と大卒の求人は全くの別物です。
大学を中退すると最終学歴は高卒になり、就職先が一気に狭くなります。どうしてもここで働きたいという会社があるなら、卒業した方が絶対に有利です。
②内定が取り消しになる
就活を進めて会社から内定をもらっていたとしても、大学を卒業できないと、内定が取り消しになる恐れもあります。
理由:内定先は、あなたが大学を卒業することを前提に内定を出しているから
就活で内定をもらった際にあなたは、「大学卒業見込み」と会社側に伝えていたはず。
これはあなたが卒業の見通しがあるからそれを前提に内定を出す、という契約になっているわけです。
しかし大学を中退しその契約が守らなければ、前提が覆るので会社側は内定を取り消す権利があります。
契約の話なので、こればかりはひっくり返らないと思ったほうがいいです。
私の大学院時代の友人にも、大学院を中退して内定を取り消された人がいます。
大手ゲーム企業から内定をもらっていましたが、研究への不満を募らせて大学院中退を決めたところ、先方の会社からは「院卒が条件なので中退したら内定は取り消されます」と言われたそうです。
ちなみに、就職先にこだわりがなかったその友人はそのまま中退し、今は別の会社で働いています。
③会社内での昇格が遅い
大学院や大学を中退して最終学歴を1段階下げると、会社での昇格がかなり遅くなります。
理由:あるレベルまでは学歴順で昇格が決まるから
例えば弊社の場合、院卒の新入社員は入社してたった数年後に昇格のチャンスがあります。
院卒組が昇格試験を受けた数年後、次は同じ昇格チャンスが大卒組に与えられ、さらにその数年後、次は高専卒、最後に高卒、と続きます。
厄介なのは、院卒以外の場合に、後輩が自分より先に昇格してしまう可能性があること。
例えば高卒だと、自分に昇格チャンスが回ってくる前に、後輩の院卒組や大卒組たちに先を越されるのです。それも毎年。
キャリアが長い分高卒の人のほうが仕事の貢献度が大きいのに、入ってきたばかりで右も左もわからない後輩に抜かれる。面白いはずないですよね。
これが原因かはわかりませんが、弊社で若くして退職する人は高卒の人のほうが多い印象です。
④生涯年収が6000万円違う
大卒と高卒では生涯年収が6000万円も変わってきます。
具体例を紹介します。
高卒と大卒の生涯年収
高卒 男性:約2億1300万円 女性:約1億5200万円
大卒 男性:約2億6900万円 女性:約2億1700万円
高卒の生涯年収は?大卒やその他の学歴との収入を比較 | Indeed (インディード)
大学を卒業できないと、最終学歴は高卒扱いになります。
すると大学を卒業した場合と比べて6000万円の機会損失、割合で言うと男性だと20%、女性だと30%も生涯年収に差が出てしまいます。
生涯年収の話をするとスケールが大きくて実感がわきにくいですが、6000万円って、年収500万円の人が12年まるまる働いた場合の金額ですよ。
とてつもなく価値の高い金額なのです。
もし大学を中退するとなると、この大金を得る機会を逃がすことになってしまいます。
⑤一生付きまとう可能性がある
大学を卒業できないと、一生その後悔にさいなまれる可能性があります。
それは、
- 自分で決めたことを達成できなかった挫折感
- 時間をムダにした虚無感
- 支えてくれた人たちへの背徳感
などの、ネガティブな感情が強く残り、しかもリベンジする機会もないからでしょう。
面接の対策してるけどどうしても大学中退がハンデになる。
なんかもう悲しくなってきた。— すいか (@suika_sui_suika) February 2, 2023
多分話したことないと思うのですが
もう10年近く前のことでもちろん反省や後悔、家族への申し訳なさはあるのですけども、私が大学に一年半在学していて取得した単位は8です。
中退した場合、10年棒に振ることともあります。大学卒業した人どころか大学に行かなかった人よりも人生難しくなるんです
— ☃️🍓真冬🍓☃️ (@Mafuyu__winter) January 27, 2023
大学を中退した後でも、中退したハンデを痛感したり、辛い気持ちを何年も引きずったりする人たちもいます。
今後何十年も続く人生で重い気持ちを背負ってしまうリスクを考えると、大学は卒業しておいた方が絶対に気が楽です。
優秀な人たちは大学を中退しているが?
たしかに
- ビル・ゲイツ
- スティーブ・ジョブズ
- 堀江貴文
といった一部の起業家は、事業に充てる時間を確保するには大学に行く暇はないと考えて大学を中退しています。
しかし優秀な起業家がすべからく大学を中退しているわけではなく、起業してからも二足の草鞋を履いていた起業家も多いのです。
本業を続けていた起業家の例を出すと、
- ビル・ゲイツ⇒大学2年生でソフトウェアを販売開始してからも、1年間学業を継続。仕事に軸足を完全に移した際も、中退ではなく休学を選んだ
- フィル・ナイト(ナイキ創業者)⇒シューズ販売開始の5年後まで、会計士の仕事を続ける。
- スティーブ・ウォズニアック(アップル共同創業者)⇒アップルコンピュータを設立した次の年まで別のIT企業で常勤で働く。しかもIT企業を辞めたのは、出資者から脅されたから。
- ラリー・ペイジ、セルゲイ・ブリン(グーグル創業者)⇒ネット検索性能を劇的に向上させる方法を見つけた2年後まで、大学院生を続ける。しかも学業を優先するために事業を売却しようとしていた。
などたくさんいます。
むしろリスクとのバランスを考えると大学は行っておいた方が賢明で、本業を続けた起業家はやめた起業家よりも失敗の確率が33%低いというデータもあります。
もしあなたが起業の優れたアイディアを持っているとしても、大学は卒業しておいた方が安心です。
仮に起業で失敗したとしても、学卒という肩書があれば一般企業で働けるから。一度会社員として地盤を固めてから企業に再チャレンジすることもできますよね。
一方で今現在起業を考えていない人は、より条件の良い会社で働くために、とにかく大学を卒業しておきましょう。
将来的にはサラリーマンという働き方は常識的でなくなるかもしれませんが、まだしばらくはサラリーマンが主流ですからね。
起業と本業のバランス感の話は、ORIGINALSという書籍を引用しています。
まとめ
いかがでしょうか。本記事では、大学は絶対に卒業しておくべき理由を紹介しました。
数十年後はともかく、現時点でそれなりに良い会社に入って良い待遇を受けたいなら、学歴が高いに越したことはありません。
大学に入学できる力があるなら、卒業もそこまで難しくないはず。
もし卒論がヤバくて卒業が怪しいというのなら、以下の記事が助けになるでしょう。
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大学の数年間の頑張りで、その後の人生に金銭的・精神的な余裕がでる可能性は高いです。
あなたが大学を無事卒業し、理想の人生を送られることを祈ってます!